東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、原発に反対する市民グループの呼びかけに賛同する
東北電力の株主およそ200人が、来月開かれる株主総会に、原発の廃止を求める議案を提出する
ことになりました。
原発の廃止を求める株主提案を行うのは、「脱原発東北電力株主の会」のメンバーと、それに賛同する
合わせておよそ220人の個人株主です。
議案では、原発の廃止のほか、青森県六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場など核燃料再処理
事業への投資をやめることなどを、会社の定款に新たに盛り込むよう求めます。
提案の理由としては、福島第一原発の事故によって、原子力発電には一企業の規模をはるかに超える
リスクがあることが明らかになったとしています。
この株主提案は、2日に会社側に提出され、来月下旬に開かれる定時株主総会の議案となる見通しです。
宮城県にある東北電力の女川原発では、東日本大震災や先月7日の余震で想定を超える高さの津波や
地震の揺れが観測されています。
今回の提案について、東北電力は「今の段階では内容が分からないのでコメントできない」としたうえで、
「東北電力の原子力発電所は安全に停止しており、設備の点検や安全対策の強化を引き続き進めていく」
としています。
▼NHKニュース [5月1日 13時18分]
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110501/t10015654051000.html