母乳から放射性物質が検出されたと市民団体が発表したことを受け、実態調査を行っていた厚生労働省は30日、
調査した23人のうち福島、茨城、千葉各県の計7人の母乳から、1キロ当たり2.2〜8.0ベクレルの放射性ヨウ素131を検出したと発表した。
粉ミルクの暫定規制値は同100ベクレルで、厚労省は「微量で、乳児の健康に影響はない。
母乳には栄養面などで利点があり、授乳を続けても問題ない」との見解を示した。
厚労省は産婦人科医らを通じ、福島、茨城、千葉、埼玉、東京に住む授乳中の20〜30代に協力を求め、24〜25日に母乳を採取した。
調査の結果、福島県内で調べた4人のうち、事故直後に福島第1原発から30キロ圏内で生活していた1人から、
ヨウ素131を同3.5ベクレル検出。また、放射性セシウム137も同2.4ベクレル検出された。
茨城は9人中5人、千葉は2人のうち1人からヨウ素131を検出。埼玉の1人と東京の7人からは何も検出されなかった。
検出の下限値が2〜3ベクレル程度と比較的高いため、それ以下の放射性物質は検出できていないという。
ソース 時事通信 4月30日(土)19時9分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110430-00000097-jij-soci