【東日本大震災】被災地の鉄道復興のために

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1かまぼっこんφ ★:2011/04/29(金) 12:38:53.85 ID:???0
【東日本大震災】被災地の鉄道復興のために 明治学院大教授・原武史
2011.4.29 07:43 (1/3ページ)

http://sankei.jp.msn.com/images/news/110429/dst11042907450003-n1.jpg
被災地で運転を再開した三陸鉄道の北リアス線 =岩手県宮古市(鈴木健児撮影)

 ■日常の回復と在来線復旧

 東日本大震災では、首都圏の電力の多くが福島県の原発に依存しており、
直接的に何の恩恵も受けてこなかった福島県民が放射線の恐怖にさらされるという
非対称の関係があらわになった。
しかし、鉄道という観点に立てば、もっと複雑な地域内の関係が見えてくる。

 東京から仙台に行くのに、東北新幹線以外の交通手段はもはや考えられないだろう。
つまり、福島県内は新白河、郡山、福島を通って行くわけである。
いわきや原ノ町を通る常磐線経由で行くことはまずあり得ない。
国鉄時代には常磐線経由の特急や急行も結構あったが、東北新幹線は人の流れを決定づけた。

 そうなると、同じ福島県内でも、東北新幹線の恩恵を受けたところと、
そうでなかったところの格差が生じることになる。事情は宮城県内や岩手県内でも同様である。
東日本大震災で甚大な被害を受けた地域は、仙台付近を除いて後者に属する。
中には山田線の盛岡−宮古間のように、国鉄時代と比べて大幅に本数が減った区間もある。

 たとえ鉄道がなくても、自動車やバスがあればよいという見方もあり得よう。
だが、東北地方ほど鉄道に対する思いが格別なところはおそらくない。
国鉄末期の廃止対象路線を継承した三陸鉄道は、震災からわずか5日後に部分開通し、
3月いっぱい無料で運行し続けた。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110429/dst11042907450003-n1.htm
msn.産経
>>2以降に続く