千葉産の牧草、基準超す放射性物質 八街・市原で採取
千葉県は28日、八街(やちまた)市と市原市で21日に採取した牧草から、
国が設定した基準を超える放射性物質が検出されたと発表した。
県は県全域の生産者に、牛に県内で育てた牧草を与えたり放牧をしたりしないよう自粛を要請するとしている。
牧草の基準は、それを食べた牛の原乳や食肉から基準を超える放射性物質が検出されることを防ごうと、
農林水産省が今月新たに設定した。
放射性セシウムは乳牛、肉牛ともに1キログラムあたり300ベクレルで、同ヨウ素は乳牛だけが同70ベクレルで、
肉牛にはない。
県畜産課によると、市原市では放射性ヨウ素が基準の3倍超となる1キロあたり230ベクレルで、
同セシウムも基準の3倍超の1110ベクレルだった。
八街市でも同ヨウ素が90ベクレル、同セシウムで350ベクレルで、ともにわずかに基準を超えた。
今後、同県内の畜産家は、県産の牧草を避け、輸入牧草などを使うことが求められる。
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