福島第1原発事故の対策拠点で作業員が寝泊まりもしている「免震重要棟」という
建物に滞在中に浴びた放射線量について、東京電力は個人の線量を毎日は
記録していなかったことが28日、分かった。
3月11日の地震後、緊急的作業が一段落してから被ばく線量を検討し、第1原発にいた
女性19人は3月23日までに全員退避させた。この中には、主に免震重要棟で
作業していた放射線業務従事者ではない4人が含まれ、一般人の限度である
年間1ミリシーベルトを超える被ばくをした恐れが強い。
それぞれの被ばく線量は23日以降に、行動を聞き取りさかのぼって推計しており、
東電のずさんな被ばく管理に批判が強まりそうだ。
東電によると、屋外の現場作業などをする場合は線量計を持参し、被ばく線量を毎日、
台帳などに記録して管理している。だが、免震重要棟内では時間当たりの放射線量を
記録していただけで、線量計を身につけていなかったという。
3月23日以降、退避した女性も含め棟内にいた社員らに滞在時間を聞き取り、
23日以前の被ばく線量を計算した。
棟内では事故後、高い線量が続き、水素爆発などが起きた直後には、毎時100マイクロ
シーベルト(0・1ミリシーベルト)を超えたこともあったという。4月26日現在の線量は
毎時1・5〜3マイクロシーベルト。
19人のうち放射線業務従事者の女性社員が、女性の限度の3倍以上の17・55ミリ
シーベルトを被ばくした。主に放射性物質の吸い込みによる内部被ばくの管理が
不十分だったことが要因と判明。この女性の免震重要棟滞在中の外部被ばく線量は
1・89ミリシーベルトとされている。
ソース:共同ニュース
http://www.47news.jp/CN/201104/CN2011042801000282.html ◇関連スレ
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