【原発問題】東電の原発賠償「上限設定、許されない」と枝野長官言明 金融機関が上限を設けるよう求めていることについて[4/27]★2

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807名無しさん@十一周年
池上彰 そうだったのか現代史Patr2  p337より
第8章放射能の大地が残った チェルノブイリ の悲劇より

◇直接の死者は31人だったが
(略)
死者や入院患者以外にも、多くの住民が被曝しました。事故の結果、六十万人に「顕著な被曝」
が認められたとされています。これらの人々は、定期的な健康診断を受けなければならない
「検診者特別名簿」に記載されています。

◇「安全管理」の思想がなかった
事故発生の後の、こうした対応を見ると、当時のソ連という体制には、安全管理や安全対策と
いう思想がほとんどなかったことがわかります。さらに、国民に正しい知識を知らせる努力もなく、
国民の健康を第一に考えた対策もとられていません。ソ連という体制が、いかに非人間的な
ものであったかが、歴然とするのです。

◇「ソ連崩壊」の予兆だった
(略)
つまり、計測された放射能の数字が高くて住民の健康被害が心配なら、許容の数字を緩くして、
「住民は健康だ」と言っておこう、というわけです。
放射能の数字が高いから住民を非難させよう、というのではなく、数字をいじることで、住民を
非難させずに済むようにする、というのです。恐るべき態度です。

◇かくして将来ガンで大量の死が訪れる
(略)
事故のあった8月にソ連がまとめた報告書は、将来のガン死亡者数を4万人と見積もっています。
しかし、この程度ですまないのではないかと懐疑的な科学者も多いのです。