事故米不正転売、伊藤忠・丸紅など指名停止
事故米の不正転売事件をめぐり、農林水産省は22日、伊藤忠商事、丸紅など商社5社が
飼料用として販売したコメが食用などに転用されていたとして、コメや麦の輸入業務について3か月の指名停止にすると発表した。
5社は、販売したコメがどのように使用されたかを確認していなかったという。
同省は、カビが発生した「事故麦」が食用に転売されて流通していたことも明らかにした。
ほかに指名停止になったのは、双日、兼松、ヴォークス・トレーディング。
丸紅を除く4社は2003年〜05年、計約3000トンの事故米を輸入し、
飼料用として神奈川県内の食品加工会社などに販売したが、実際にはみそ用など食用に転売された。
神奈川県警は昨年8月、同社などを食品衛生法違反で書類送検し、不起訴(起訴猶予)となっている。
また、丸紅は04年に事故米141トンを輸入し、兵庫県内の業者に飼料用として販売したが、実際には焼酎用などに転売された。
(2011年4月22日18時25分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110422-OYT1T00847.htm