東京電力は15日、高濃度汚染水の貯蔵先を確保するため、福島第1原発から海に放出した
放射能汚染水の総量が1万393トンで、含まれる放射性物質は1500億ベクレルだったとする
報告をまとめ、経済産業省原子力安全・保安院に提出した。
東電は4日から、集中廃棄物処理施設などにたまっていた比較的低濃度の汚染水の海洋放出を
開始。10日までに同施設から9070トンと、5、6号機地下から1323トンを放出した。
報告によると、汚染水の放出で、沿岸や沖合の海水に含まれる放射性物質濃度に顕著な変動は
なかった。近隣の魚類や海藻などを毎日食べ続けた場合でも、年間被ばく量は0.6ミリシーベルト
と評価されるとした。
▽時事ドットコム
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