受話器の向こうから届く悩みや相談に24時間体制で応じる「京都いのちの電話」が昨年1年間の
受信状況をまとめた。自殺志向の電話は3600件を超え、1982年の開局以来、最も多かった。
中年男性からの電話が増えており、事務局は「働き盛りの男性が抱える生きづらさを反映している」と
分析している。
事務局によると、昨年の総受信件数は2万3954件と前年より1302件増えている。
うつなど「心の病」を訴える内容が1万1795件と約半数に達した。
自殺を予告したり、「死にたい」と漏らしたりする電話は前年より561件多い3668件で
全体の15・3%。自殺志向の電話の約6割が女性で、男女とも前年より多い。なかでも男性の
40歳代が507件(前年比133件増)、50歳代が300件(同91件増)と大幅に増えている。
内容別では「健康」(28・6%)が最も多く、「人生」(25・8%)、「対人」(10・8%)が続く。
「職を失い、再就職先がない」「将来の展望が描けない」などと近年は経済的な相談や介護の
悩みが目立つという。
ソース:
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20110414000057