・チェルノブイリ原発事故と同等の「レベル7」に国際評価尺度が引き上げられた福島第1
原発事故。「いまさら引き上げても」「何かが変わるわけでもない」。前日の政府方針で
計画的避難区域に指定され、朝から避難の準備をしていた住民からは、怒りと不安の
声が聞かれた。
福島県飯舘村の会社員、長島光宏さん(26)は「いまさら引き上げても引き上げなくても、
まだ事故は収まっていないし、村の放射線量は高いまま。その上、計画避難の話が
持ち上がって非常に先が見えない状況に不安を感じる。いつになったら村で安全に
住めるようになるのか」と不安を訴えた。
無職、庄司開さん(61)は「安全だと言い続けてきて今度は想定外と言い続けている。
はらわたが煮えくりかえる思いだ。この事故で何百万人もの人に迷惑をかけているのに、
今さらごめんなさいでは済まない。2度目の爆発のときからものすごく大変なことに
なっているというのは分かっていたはず。村は振り回されているし、俺たちも相当
被曝(ひばく)していると思う」と怒りをぶちまけた。
同村の林さい子さん(44)は冷静だ。「引き上げは現実なので、それを受け止めるしかない。
レベル7に引き上がったから、何か変わるわけではない。騒いでもどうしようもない」
飯舘村と同様に計画的避難区域に指定された県川俣町の主婦、佐藤寛子さん(38)は
「チェルノブイリと同じレベルと聞いても、何が同じなのか分からず、ぴんとこない。政府は
もっと丁寧に説明してほしい」と当惑気味に話した。
福島市の観光関連会社社員、根本隆司さん(55)は「ショックです。世界中の人々が福島と
チェルノブイリを同じ目で見るようになり、観光客が誰も来なくなったり、福島県人が差別
されたりするのが心配」と不安げな表情を浮かべた。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110412/dst11041211310021-n1.htm ※前:
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1302601349/