放射能漏れ事故を起こした東京電力福島第一原子力発電所で7日、
原子炉2号機取水口付近で採取した海水の放射性ヨウ素131の濃度が法令基準の14万倍に低下したことが分かった。
この取水口付近では高レベルの放射性物質を含む汚染水流出を止めることに成功していた。
東電が記者会見で明らかにした。原子炉2号機取水口付近では2日に高濃度の放射能汚染が海に流れ出ていることが確認され、
5日の段階で法令基準の750万倍の放射性ヨウ素131が検出された。汚染水流出は地面への凝固剤注入で6日に止まり、
海水汚染度も低下した。法令基準の14万倍という濃度の評価について東電は説明を控えている。
原発事故での大気を含む放射能漏れを受けて、欧州連合(EU)行政執行機関の欧州委員会は6日、
日本からの食品や家畜飼料の輸入規制を強化する。
3月11 日以前に収穫・加工されて福島県や群馬県産などではないことが必要になる。またロシア当局も6日、
日本の水産物加工業者242社からの水産物の輸入を一時禁止する措置を講じた。
枝野幸男官房長官はこの日の会見で原発半径20−30キロ圏の屋内退避指示(20キロ圏は避難指示)について、
放射性物質の累積数字が高くなってきているところがあるとして、避難指示を含めて見直す可能性があることを示した。
屋内退避については原子力安全委員会の代谷誠治委員が5日、国際原子力機関(IAEA)では2、3日の処置だとして
「防災対策の枠組みを外れている」と指摘していた。
香港食物衛生局の周一獄局長は6日、原発事故を受けて日本の乳児用調整粉乳の香港への供給について
「不安定となるのは不可避だ」との見解を示した。その上で、必要なら日本以外からの供給量を増やすと述べた。
日本製調整粉乳は香港の需要の4分の1に相当する。(以下省略)
▽ ソース
Bloomberg.co.jp
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aNDdsikhPH7c http://www.bloomberg.co.jp/apps/data?pid=avimage&iid=iCCBQE_HnAbY