セシウム基準、妥当と評価=引き上げの余地残す−食品安全委
食物に含まれる放射能セシウム134、同137から受ける人体への影響に関し、
内閣府の食品安全委員会は29日、厚生労働省が暫定規制値の根拠とした年間許容量の5ミリシーベルトについて、
「かなり安全側に立ったものである」とし、現状で妥当とする評価をまとめた。
暫定規制値をめぐっては、農畜産物の出荷などを制限された自治体から、見直しを求める緊急要望が政府に提出されている。
これに対し、蓮舫消費者担当相は、「食品安全委員会の中で結論を出したい」としていた。
同委は放射性ヨウ素131の暫定規制値についても、現行の基準を妥当と判断したことから、
厚労省は規制値引き上げについて、当面は慎重な判断を下すとみられる。
ただ、食品安全委は放射性セシウムについて、緊急時には年間10ミリシーベルトとしても差し支えないとの見解を示しており、
将来的な引き上げについては余地を残した。
時事通信社 (2011/03/29-17:46)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011032900809