【原発問題】 プルトニウム濃度は過去に行われた核実験の際に、日本で検出されたのと同レベル [03/29]

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105名無しさん@十一周年
よくあるご質問
プルトニウムとは何か? 危険ではないのか?

プルトニウムの毒性には、化学物質としての毒性と放射性物質としての毒性があります。
化学物質としての毒性から見れば、一般の重金属並みの毒性で特別高いものではありません。
しかし、放射性物質として人体への影響を見た場合、プルトニウムは少しづつではありますが、
長期間に渡りアルファ線を出し続けるため、次のことが言えます。

皮膚への付着:洗い流せば問題ない。
経口摂取:消化管から吸収が非常に少なく、ほとんどが体外に排出されるため、人体への影響は少ない。
吸入摂取:長期間に渡り肺や骨に留まり、その付近の細胞が放射線に照射され、晩発効果として時としてガンの発生があり得る。

したがって、プルトニウムの毒性は吸入摂取した場合が問題となり、
その場合も長い期間が経過して人体に影響の現れる可能性があるというもので、青酸カリや食中毒などのように
数時間で死に至るような性格のものではありません。

このようなプルトニウムの毒性が問題とされるのは、プルトニウムが粉末や微粒子の状態で存在した場合です。これに対してMOX燃料では、
プルトニウムを陶器のように焼き固めたもの(ペレット)として使用しており、
仮に事故などが発生した場合でも粉末や微粒子の状態で環境にプルトニウムが放出されることは考えられません。
プルトニウムの毒性を「耳掻き1杯で百万人がガンになる」と表現するのは1972年にタンプリンとコプランというアメリカの学者が発表した学説に基づくものですが、
その後WASH-1320を始めとした種々の報告書や論文、及び動物実験等によりそのような事実が認められないことが証明されており、
本人やその仲間の科学者はこの説の支持を止めています。タンプリンは1965年にアメリカのロッキーフラッツ工場で発生した
プルトニウムの火災事故で肺の許容量(16ナノキュリー)以上の吸入被ばくをした25名はいずれ全員が肺がんになると予告しましたが、
1987年の報告によれば、事故被ばく者を含む2ナノキュリー以上被ばくした人で、この年までに死んだ67名について死因を調査したところ、
肺がんは僅か1名で正常人よりも低い割合に留まっています。

出典:プルトニウム物語―その虚像と実像―松岡理(テレメディア)