【東日本大震災】英国人男性、帰国“拒否”「仲間とサンマのぬたをもう一度食べたい」と被災者支援[3/28]

このエントリーをはてなブックマークに追加
1空挺ラッコさん部隊ρ ★:2011/03/28(月) 16:13:37.74 ID:???0
 福島第1原発の放射性物質漏れで外国人の帰国が相次ぐ中、帰国を思いとどまり、
被災地の宮城県石巻市内に引き返した英国人男性がいる。石巻専修大准教授の
リチャード・ハルバーシュタットさん(45)で、「仲間とサンマのぬたを
もう一度食べたい」と話し、被災者支援を行っている。

 93年に来日し、学生に英会話を教えてきた。震度6弱の地震が襲った11日は
大学の研究室にいたがケガはなかった。

 「この街の魅力は人に尽きる」。18年暮らした港町は第二の故郷。新鮮な海の幸をさかなに
人々と酒をくみかわした。石巻のサンマは「トロサンマ」と呼ばれ、脂が乗っている。
地元の食材に舌鼓を打つ姿に人々は親近感を覚えてくれた。

 しかし、5メートルもの津波が街を襲い、24日現在で行方不明者が1万人に上ると
推定されるなど、同市は甚大な被害に見舞われた。良き相談相手だった金物店の夫婦は
津波にのまれて亡くなった。遺体が見つかった車に日本酒を注いで手を合わせ、親友の冥福を祈った。

 「国外退避を手伝う」と在日英国大使館から17日に緊急連絡が入った。英政府は
福島第1原発の半径80キロ以内からの退避を勧告。石巻市は退避勧告の対象外だが、
津波の被害で電気も水もない。周りの友人は帰国を勧めてくれた。用意された車で18日に
仙台市のホテルへ。震災後初めて見たテレビは、石巻市の惨状と住民の姿を映していた。
「おばあちゃんたちは元気に生きていた。腰抜けの自分が情けなかった」。翌朝、
東京行きのバスには乗らず引き返した。

 現在は、石巻市内の避難所になっているホテルで、家族の安否確認に来る人の応対や
トイレの掃除などをしている。「リーダー役も、力仕事も苦手。でも一緒にいれば
何かの役に立つ」。立ち直った石巻で、仲間と再び飲み明かせる日々を楽しみにしている。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/03/27/kiji/K20110327000510200.html