【震災】ウニやキンキなど鮮魚の中国輸出中止 放射性物質検査で現地税関足止め、鮮度保てず…北海道漁連

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1試されるだいちっちφ ★
★鮮魚の中国輸出中止 道漁連 税関足止め、鮮度保てず(03/28 07:25)

 道漁連は、ウニやキンキなどの生鮮魚介類の中国への輸出を当面、中止することを決めた。
福島第1原発の事故を受けて中国側が検疫を強化し、魚介類が到着翌日まで税関に足止め
される例が出始め、鮮度を保てないと判断した。

 中国への生鮮魚介類の輸出は、魚食ブームの高まりを背景に昨年12月に始まったばかり。
将来の輸出戦略の一角を担う取り組みとして期待されていた。これまで7回の空輸で
根室産ウニやオホーツク産キンキなど14品目200キロを上海に運び、計500万円の
売り上げがあった。

 しかし、道漁連によると福島原発の事故後、中国側が新たに放射性物質の検査を導入。
これに伴い、今まで3時間ほどで済んだ通関作業が翌日までかかるようになったという。
鮮度が落ちて販売は事実上、不可能になったことから今月中旬の発送を取りやめ、
原発事故の影響が沈静化するまで見合わせることを決めた。

 道漁連加工食品部の石坂英文・部長代理は「生鮮魚介類の人気は中国の富裕層で着実に
高まっていた。ヤリイカやツブ貝など新品目を加え、空輸の回数を4月から増やす予定だった
のだが」と話す。新たにツブ貝を輸出予定だったえりも漁協(日高管内えりも町)の金子武彦
営業部長は「津波で活魚用の水槽などが被害を受けた上、輸出も止まり、影響は大きい。
正常な流通に戻るよう願うばかりだ」と語る。

 一方、原発事故への対応が長引けば、輸出の主力である冷凍魚介類に影響するとの
懸念もある。冷凍ものの主力は中国や米国向けの秋サケやホタテで、2009年の輸出は
11万7千トン、313億円に達する。出荷のピークは秋から冬で、現在はわずかだが、
道漁連は「秋以降に何らかの影響が出るのではないか」と不安を隠さない。

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/agriculture/281599.html
生鮮魚介類の中国への輸出が止まり、使われないまま、えりも漁協の倉庫に残る専用箱=25日
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/agriculture/image/5584_1.jpg