防衛相、隊員・原発対処の死亡など支給金 6千万円から9千万円に
北沢俊美防衛相は25日午前の記者会見で、東京電力福島第1原子力発電所の放射性物質(放射能)漏洩事故への
対処に当たっている自衛官が死亡したり障害の残るケガをした際に支給される
「賞恤(しょうじゅつ)金」の最高額について、6000万円から9000万円に引き上げたことを明らかにした。
24日付で防衛省訓令を改正し、「原子力災害派遣」が発令された11日以降の事故に適用する。
9000万円への引き上げは平成15〜21年のイラク派遣時にも行われた。
北沢氏は「自らの命を顧みずに任務に就いており、わが国の最高金額に合わせることが必要だ」と述べた。
福島第1原発の事故対処には現在、陸上自衛隊の中央特殊武器防護隊の隊員など約500人が従事している。
賞恤金は危険を顧みずに勤務を続けたなどの功労の程度に応じて支払われる。「恤」には「兵を慈しむ」という意味がある。
産経新聞 2011.3.25 12:29
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110325/plc11032512300013-n1.htm