【国際】カダフィ大佐「リビアの人々は植民地主義的な十字軍による攻撃に立ち向かうだろう」
カルタゴが打ち滅びゆく中、その完全なる破壊の叫喚響く中、
スキピオがかの都市をを見つめていると、
彼は涙を流し、人目気にする気ことなく、その敵のために哭泣しはじめました。
そして、長いこと心中で考えた後、こういう考えに達したのです。
全ての都市、全ての民族、全ての支配者は、人間の身がそうであるように、その運命のもとに滅びると。
それは、かつて富み栄えた都市であるイリオンが見舞われ、アッシリア、メディア、ペルシアの諸帝国が最も盛んなときにも、
またその光輝が決して遠い昔のことでない、マケドニアにも起こりました。
意図してなのか、それとも自然と彼の口から韻文が漏れ出たのか、彼はこう諳んじたのです。
聖なる都トロイが滅びをむかえ
プリアモスとその民人が斬られる日は来る
そのため、彼の友人であったポリュビオスが臆することなく彼に問いかけたのです。
先ほどの言葉には、いったいどのような意味があるのか、と。
彼は隠そうともすることなく、己の国の名を口にして、こう答えました。
全て人間的なる物事の運命を思うとき、彼は(祖国の行く末を)憂えているのだ、と。
ポリュビオス『歴史』より