東日本大震災で甚大な被害をもたらした津波は、高速で押し寄せる「射流」と呼ばれる
特殊な津波だったとみられることが18日、東大地震研究所の都司嘉宣准教授の分析で
分かった。普通の津波と比べてエネルギーが大きく、数倍の速度があり、被害拡大の
一因になった可能性が高いとみている。
都司准教授によると、通常の津波は「常流」と呼ばれ、流れは比較的遅く、
ゆっくりと水位が上昇していく。これに対して射流は波の速度よりも流れが速く、
滝のように水の壁が一気に押し寄せるため、危険性が高い。
都司准教授は、東大地震研が岩手・釜石沖約50キロに設置した海底津波計の観測データを分析。
津波の高さは発生から約12分間は約1〜2メートルで、比較的ゆっくりと
上昇していたが、その直後、約2分間で6メートル近くにまで跳ね上がったことが分かった。
高さが急激に上昇したことで射流が発生。釜石の沿岸部では、最初はゆっくりとした
津波だったが、途中から突然、高さ約15メートルの大津波が秒速約7メートルで
押し寄せたと推定した。
*+*+ 産経ニュース 2011/03/19[08:28:55.86] +*+*
http://sankei.jp.msn.com/science/news/110319/scn11031900010000-n1.htm