【東日本大震災】幼稚園バス濁流に 園児ら5人死亡4人不明 宮城・山元町

このエントリーをはてなブックマークに追加
1 ◆2SC372TRt. @キハ55φ ★
宮城県山元町の私立ふじ幼稚園の園児51人が、幼稚園の送迎バスごと津波に巻き込まれた。
園児43人は救出されたものの、4人が死亡し、4人が行方不明。職員1人も亡くなった。

幼稚園によると、11日の地震直後、建物の中は危ないと、付き添いの職員とともに園児らは
大小2台のバスに分乗。園庭に避難していたところを、津波が襲った。

園児33人が乗った大型バスは園内のブロック塀に引っ掛かって止まり、18人がいた小型バスは
園から数百メートル離れた民家まで流された。

濁流にのまれた車内は、天井近くまで水位が上がったという。職員はドアを開け、バスの屋根に園児らを引き上げた。

大型バスにいた職員の一人は「バスの中で、浮いている子を外に出すので精いっぱい。それでも、手で水中を探り、
感触のあった2人をリュックや服をつかんで外に出した」と振り返る。

波が引いたのを見て、それぞれのバスから、園舎や民家の2階に逃れた。

だが、大型バスでは園児7人が不明となり、17日までに3人が遺体で発見された。
4人はまだ見つかっていない。小型バスでは園児1人と、職員中曽順子さん(49)が絶命した。

「先生たちは懸命に救助に当たったが、全員は助けられなかった」。
大切な園児と職員を奪われた鈴木信子園長(52)。
「親御さんに大変申し訳ない」と肩を震わせた。(小島直広)

河北新報 2011年03月18日金曜日
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/03/20110318t13019.htm
津波に襲われた大型の送迎バスの車内。窓にはくっきりと濁流の水位が残されていた=17日、宮城県山元町山寺のふじ幼稚園
http://www.kahoku.co.jp/img/news/2011/20110318002jd.jpg