「国境を乗り越える仕組みを」 四島交流代表者間協議始まる
今年で20年目となる北方領土ビザなし交流の今年度の実施方法について
日本側とロシア側の関係者が話し合う代表者間協議が17日午前、札幌市内のホテルで始まった。
日本側からは北方領土問題対策協会、北方四島交流北海道推進委員会、
千島歯舞諸島居住者連盟の関係者に加え、外務省や内閣府からも参加。
一方のロシア側は、サハリン州政府の関係者や国後島の住民も出席した。
冒頭、日本側を代表して北方領土問題対策協会の間瀬雅晴理事長が
「相互訪問により双方の理解と信頼関係は確実に深まっており、喜ばしいことです。
この会議の結果、今年の事業が円滑に行われることを願っています」とあいさつ。
これに対して、ロシア側団長を務めるサハリン州政対外関係・儀典局の
セルゲイ・アレクセーエビッチ・ポノマリョフ次長はまず、
「サハリン州政府を代表して、今回の大震災で犠牲となられた方々に心からお悔やみ申し上げます」
と東日本大震災への見舞いの言葉を述べた後、「ビザなし交流が20年続いてきたことは大きな意味がある。
これからさらに発展する可能性もあると思う。ヨーロッパで見られるように、
国境というものはだんだん越えやすくなっている。容易に乗り越える仕組みをつくればと思っている」と話した。
北方領土に関しては、ロシアは昨年11月にメドベージェフ大統領が国後島を訪れるなど、
政府高官が相次いで訪問。さらに中国や韓国など外国企業との合弁事業を進めるなど、実行支配の強化を進めている。
産経新聞 2011.3.17 11:34
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110317/plc11031711360007-n1.htm