米原子力委員長「4号機プールに水ないと思う」
【ワシントン=山田哲朗】米原子力規制委員会(NRC)のグレゴリー・ヤツコ委員長は16日、
米下院エネルギー・商業委員会で証言し、福島第一原発4号機について
「使用済み燃料プールの水はすべて沸騰し、なくなっていると思う」との見解を明らかにした。
使用済み燃料棒が露出した結果、「放射線レベルは極めて高く、復旧作業に影響する可能性がある」
とも指摘した。具体的な人体への影響については、「かなり短い時間で致命的になるレベルだ」と述べた。
ヤツコ委員長の発言は、東京に派遣した米国の専門家チームからの情報を基にしているとみられる。
米当局が、日本政府や東京電力よりも、原子炉の状況について悲観的な見方をしていることを示した。
(2011年3月17日10時04分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110317-OYT1T00277.htm