★米軍、福島第1から93キロ以内の立ち入り禁止
【ワシントン=弟子丸幸子】東日本巨大地震を受け、米国防総省のラパン副報道官は16日、記者団に、
米軍が福島第1原子力発電所から半径50カイリ(約93キロメートル)圏内への立ち入りを原則禁止する
通達を出したことを明らかにした。立ち入る場合には許可が必要とした。米兵の放射線被曝(ひばく)を
避けながら支援活動を本格化する構えだ。一方、無人偵察機「グローバルホーク」を投入し、原発内部の
調査などを検討する。
米空軍は同日、機能不全に陥った仙台空港のがれきの除去など復旧作業に着手。物資の輸送拠点として
まず山形空港を活用する。防衛省によると、米軍が訓練や緊急着陸以外で初めて国内の民間空港を使う。
在日米海軍司令部は16日、強襲揚陸艦「エセックス」のほか、ドック型揚陸艦「ハーパーズ・フェリー」と
「ジャーマンタウン」の3隻が17日、酒田港に到着する予定だと発表した。当初は太平洋側から救援活動に
当たる予定だったが、原発事故を踏まえ、日本海側に拠点を設けることにした。3隻は沖縄の海兵隊第31遠征隊を
載せている。ヘリで移動し、仙台空港のがれき除去などに従事する。
米海軍は現在8隻の態勢を13隻に増強。在日米軍の強襲揚陸艦が陸上自衛隊北部方面隊の隊員や車両を
北海道から青森に向けて輸送するが、米軍の艦艇が訓練を除き、日本国内で自衛隊員を輸送するのは初めて。
在日米軍佐世保基地所属の強襲揚陸艦「トーチュガ」は15日午前7時半ごろ、苫小牧港に到着。
16日午後、陸自北部方面隊の第5旅団を中心に隊員約280人、車両約90両を積み、青森県むつ市に向けて出港した。
17日午前に青森入りする予定だ。
▽ソース 日本経済新聞 2011/3/17 1:32
http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C9C81E2E2E3E2E2E3E58DE3E4E2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2