かつてラグビー日本選手権を7連覇し、「北の鉄人」と称された新日鉄釜石を母体とするクラブチーム「釜石シーウェイブス」。
今回の地震で壊滅的な被害を受けた岩手県釜石市に今も拠点を置く。選手とその家族は全員無事。
屈強なラガーマンは「力仕事はおれたちに任せろ」と被災者支援に奮闘している。
シーウェイブスの選手は15日、釜石市内の特別養護老人ホームを訪れた。施設は停電中でエレベーターは動かない。
自宅に戻る車いすの男性を5人がかりで抱え、2階から1階に下ろした。
施設側は「まだ連絡が取れないスタッフがいる。人手不足の中、大助かりだ」と歓迎する。
選手らは午前、午後と施設を訪れ、まき割りなどもこなす。
シーウェイブスの選手らの多くもクラブハウスに避難。しかし避難生活も落ち着きつつあり、クラブの主務を務める
仲上太一さん(42)が14 日、「普段応援してもらっている市民に恩返しがしたい」と市に申し出た。
トップリーグ昇格を目指すシーウェイブス。仲上さんは「ラグビーでも頑張って市民を勇気づけたい」と話した。
〔共同〕
http://www.nikkei.com/sports/news/article/g=96958A9C93819695E3E4E2E2E58DE3E4E2E1E0E2E3E39180E2E2E2E2