・東日本大震災による物資不足と福島第一原発の事故を受け、大相撲の複数の部屋が
“疎開”を希望していることが15日、分かった。部屋の移動を希望しているのは、いずれも
茨城県にある立浪部屋(つくばみらい市)と式秀部屋(龍ケ崎市)。日本相撲協会によると、
もう1つ別の部屋も移動希望を申し出ている。
立浪親方(元小結旭豊)によると、部屋近くの複数のスーパーではカップ麺などが品切れで、
野菜は入手できているものの、ちゃんこの準備は「だんだん厳しくなるだろう」という。
物流の混乱により、地方支援者からの差し入れは届かない状態だ。式秀部屋関係者によると、
地震で水漏れが起きるなど直接の被害が出ているうえ、龍ケ崎市内ではガソリンの入手も
困難になっているという。
さらに福島第一原発の爆発で、15日には各地で放射線量が増大。茨城県は都内より
現地に近い分、不安も募る。両部屋とも春場所(大阪)や九州場所の宿舎に入る方向で
調整しており、現地の支援者も前向きだという。
しかし、協会は八百長問題を受けた自粛の中で「現時点では部屋にいるよう伝えている」と
二所ノ関広報部長(元関脇金剛)。食糧不足も「まず一門の中で助け合ってもらい、どうしても
ダメなら協会がそれなりの手だてをする」とした。ただ、原発の問題など「これからどういう
動きになるか分からない」と、今後については柔軟な姿勢も示した。
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/110315/mrt11031518030002-n1.htm