【医療】 自閉症や注意欠陥多動性障害など発達障害で「幼児に向精神薬処方」する専門医が3割 使い方誤れば精神に悪影響を及ぼす恐れ 

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★「幼児に向精神薬処方」が3割 発達障害で専門医

 自閉症や注意欠陥多動性障害(ADHD)といった「発達障害」がある小学校入学前の幼い子どもに、
精神安定剤や睡眠薬などの「向精神薬」を処方している専門医が3割に上ることが9日、
厚生労働省研究班の調査で分かった。

 小学校低学年(1〜2年)まで含めると、専門医の半数を超えた。
子どもを対象にした向精神薬の処方の実態が明らかになるのは初めて。
向精神薬は使い方を誤れば精神に悪影響を及ぼす恐れがあり、慎重な処方が求められている。

 調査した国立精神・神経医療研究センター病院(東京都小平市)小児神経科の中川栄二医長は
「神経伝達物質やホルモンの分泌に直接作用する薬もあるのに、
幼いころから飲み続けた場合の精神や身体の成長への影響が検証されていない。
知識の乏しい医師が処方する例もある」と懸念。製薬会社などと協力して安全性を早急に調査し、
治療の指針を確立する必要があるとしている。

 昨秋、全国の小児神経専門医と日本児童青年精神医学会認定医計1155人を対象にアンケートを実施。
回答した618人のうち、小学校入学前の子どもに向精神薬を処方しているのは175人(28%)だった。
小学校低学年まで含めると339人(55%)に増え、高校生まで合わせると451人(73%)となった。

 向精神薬による治療の対象としている子どもの症状(複数回答)は「興奮」が88%、
「睡眠障害」78%、「衝動性」77%、「多動」73%、「自傷他害」67%。

中日新聞 http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011030901000990.html