★【朝鮮学校無償化】今年度困難で文科省「来年度に2年分」 財務省は「考えられない」
手続きが停止し、平成22年度分の支出が実質上困難となった朝鮮学校の高校無償化
適用について、文部科学省が、23年度に適用を決定し、前年度分と合わせて2年分の
就学支援金を学校側に支払う案を検討していることが5日、分かった。しかし国の予算
は毎年度、1年分の支出を決める予算単年度主義が原則で、財務省は「通常の手続きで
は考えられない」と否定的だ。
文科省が検討しているのは、朝鮮学校の生徒の授業料として国から支出される就学支
援金について、23年度分の約2億円と前年度分の約2億円、計約4億円を23年度の
適用手続きの再開、決定後に支出するという案だ。
ただ、現在国会で審議中の23年度予算案に計上されているのは来年度分だけ。財務
省の担当官は「ほかの政策で過年度分を支出したケースがないわけではないが、そのた
めには法令などの規定が必要」としている。文科省は法律上、必要な措置などの検討を
進めているが、「法令上、可能なのか」といった声が省内の一部からも出ている。
また、臨時支出に備える予備費や、改めて国会審議が必要な補正予算で処理するとい
う方法もあるが、財務省側は「経済対策や大災害などで使う手段」として、朝鮮学校の
無償化費用に限定した利用には否定的だ。
(続く)
■ソース(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110306/edc11030602000000-n1.htm