米インターネット検索大手ヤフーが、保有する日本のヤフー株(発行済み株式の約35%)の
売却を検討しているとロイター通信が1日、報じた。実現すれば双方の資本関係はなくなる。
日本のヤフーの親会社ソフトバンクは報道を否定したが、日米ヤフーの関係は薄く、売却をめぐる観測は
くすぶり続けそうだ。
ロイター通信は複数の関係者の話として、米ヤフーが保有する日本のヤフー株をソフトバンクに譲渡することで
数週間中に合意する可能性があるとしている。
米ヤフーが持つ日本のヤフー株の価値は、2日時点の株価で計算すると約6500億円。現段階では合意は
成立しておらず、交渉が決裂する恐れも残るという。
米ヤフーは株式売却で中国のネット大手、アリババグループと関係を強化し、今後拡大が見込まれる中国事業に
軸足を移したい考えとみられる。
日本のヤフーはネット検索最大手の米グーグル製検索エンジンの導入を決めるなど米ヤフーとの関係が希薄化していた。
日本のヤフー株約37%を持つソフトバンクは「株式を取得する意思はない」と否定する声明を2日(日本時間)発表。
株式がすんなり売却されるかどうかは不透明だ。
ソース
京都新聞
http://www.kyoto-np.co.jp/economy/article/20110302000150