・嘉手納基地に駐留する原子力空母ジョージ・ワシントンの艦載機FA18スーパーホーネット
5機が1日午前、地元の要請を無視し、卒業式の最中に相次いで滑走路を飛び立った。
騒音は嘉手納高校など基地周辺の学校に鳴り響き、卒業式を妨害した。嘉手納町屋良では
戦闘機が離陸する際に電車通過時の線路脇に相当する103・1デシベル(午前10時38分)の
騒音が記録された。
嘉手納基地では現在、有事を想定した即応訓練が行われている。卒業式当日について
同基地は当初、「運用上必要な場合を除いて飛行運用は行わない」と自治体などに通知していた。
嘉手納町は卒業式前日の2月28日に同基地に対して卒業式当日の航空機の発着の中止を
申し入れていた。同基地報道部は琉球新報の取材に対して「離陸は即応訓練によるものでは
ないが、運用上の所要から飛行した」と釈明した。
基地滑走路から最も近い嘉手納高校の知花久則校長は「非常に遺憾。昨日、役場を通して
米軍に航空機の離着陸などを自粛するよう申し入れたはずなのに、それを無視して航空機が
飛んだ」と憤慨していた。
當山宏嘉手納町長は「地元に配慮するとした約束が守られていない。住民無視の軍事優先主義が
まかり通っていることに憤りを感じる。子どもたちの門出である卒業式に航空機を飛ばす米軍の
心情が理解できない」と批判した。
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