・京都大などの試験問題がインターネットの質問サイトに投稿された問題。投稿した人物に
ついてさまざまな臆測が飛び交う中、インターネット掲示板「2ちゃんねる」や「ツイッター」などで
実名をあげられ「犯人」と指摘されている人物について、京都府警が事実確認をしていることが
28日、分かった。府警は業務妨害罪を所管する刑事部に加え、生活安全部のハイテク犯罪
対策室も捜査に当たる態勢。高度な技術を使って投稿者の突き止めを進めている。
京大などの入試問題を投稿したユーザーは「aicezuki」を名乗っていた。その後、インターネットの
交流サイト「ミクシィ」にも同じ名前の登録があったことが2ちゃんねるなどで指摘され、東京都内の
男子高校生(18)と特定したとする投稿も。この高校生の顔写真やブログサイトなどの投稿もあった。
捜査関係者もこの事実を把握し、「犯人」とされる人物について慎重に事実確認をしているという。
一方で捜査関係者からは「書き込みの信用性は薄い」との声も。専門家によると、書き込みの
行為自体が名誉毀損(きそん)罪に問われる可能性もあるという。
今回の問題に関して、府警では業務妨害罪を所管する刑事部に加え、生活安全部のハイテク
犯罪対策室も捜査に当たる。
ハイテク犯罪対策室は室長以下17人。これまでにファイル共有ソフト「ウィニー」や「パーフェクト
ダーク」に絡む著作権法違反など、ネットを舞台にした事件を全国に先駆けて摘発してきた実績がある。
捜査では、ヤフーの協力を得てサイトの通信履歴を解析し、通信に使われたIPアドレスを割り出す。
投稿者を特定するには携帯電話会社の利用者情報も必要になるが、ある捜査幹部は「これまでに
手掛けた匿名性の高い事件に比べれば、比較的速く(捜査は)進むのではないか」と自信を見せている。
別の捜査員は「ネットの世界では、軽い気持ちでやったことが大問題となる危険性がある。今回の投稿も、
ばれないと思ってやっていたのではないか」と指摘している。(
>>2-10につづく)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110301/crm11030109070005-n1.htm