★情報デモクラシー2011:尖閣映像流出の真意は 一色元海上保安官にインタビュー
Q 尖閣諸島沖の中国漁船衝突映像を公表しようと思ったのはなぜですか。
A あまり偉そうに言う立場ではないですが、こういうことはマスコミ、もしくは政治家のお仕事では
ないでしょうか。(公表を)誰もやらない。目の前に「モノ」がある。結局は自分でやるしかないなと。
隠す意味のない映像です。あれを見て考えてほしいと思った。しかし、(ユーチューブに)出たとたん
「秘密だから漏えいするのは悪い」という本質と違った方向に論点がどんどんずれていったのは残念でした。
Q 本質とは。
A あの海で何が起きているかを知って、考えてほしいということです。世界の中で、中国や自分の国が
何をしているのか。百聞は一見にしかず、です。
Q 何が一色さんを突き動かしたのでしょうか。
A 海上保安官としてやってはならないこととは分かっていました。しかし、憲法には公務員は
「全体の奉仕者」とも書いてある。組織のルールを守れば国のためにならないし、国のためを思えば
組織のルールに反する。ジレンマはありました。どちらが重要か。最後は私の価値観に従いました。
それが正しいかどうかは分かりませんが、そう信じてやりました。結局、国民に判断材料がない。
それはあかんやろと。これがほんまのことや。どうぞ見てください、と。あれを見て「日本が悪い」という人も
中にはおるでしょう。私は同調しませんが、それはそれで、その人の意見ですからね。どういう意見を
持つかは自由です。人の考えを無理やり変えるつもりはないです。
Q それぞれ個人で考えたらいいじゃないかと。
A あれを見て何とも思わなかったら、日本はそういう国。「おかしいやないか」という人が多かったら、
そういう方向に行けばいい。それが民主主義というもんでしょう。目と耳をふさいで「どうだ」と言われても
国民として判断できない。(
>>2-10につづく)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110222mog00m040002000c.html ※画像:
http://mainichi.jp/select/wadai/news/images/20110222mog00m040004000p_size5.jpg ※前:
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