★新株予約権も乱発 「かんぽの宿」増資事件のゲーム会社
ゲームソフト販売会社「ネステージ」(大阪府吹田市)が不当に高く鑑定された旧
「かんぽの宿」などの現物出資で水増し増資したとされる事件で、ネ社が過去3年間で
10回以上も新株予約権の発行や第三者割当増資を繰り返していたことが17日、関係
者への取材で分かった。府警捜査2課は、ネ社が資金繰りに苦しむ中でこうした手法を
多用し、最終的に水増し増資に至ったとみて、経営の実態を調べている。
有価証券報告書などによると、ネ社は平成20年2月以降、不動産の現物出資による
今回の増資を含めて、新株予約権の発行を11回、第三者割当増資を3回、実施。資本
関係が頻繁に変遷していた。
この結果、20年2月時点で約17億8千万円だった資本金は約27億5千万円に増
加。発行済み株式の総数は約5千万株から、7倍以上の約3億6千万株になった。
関係者などによると、ネ社は業績の悪化とともに銀行などから融資を受けることが難
しくなり、スポンサー企業からの資金調達を模索。しかし、21年2月時点の決算で債
務超過に陥り、税金や社会保険料の支払いも滞っていたという。
捜査2課は、ネ社の経営陣が新株予約権や増資の乱発で会社の生き残りを図っていた
とみている。
■ソース(産経新聞)2.17 13:28
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110217/crm11021713290015-n1.htm