★クローズアップ現代
・引きこもり(ヒッキー)が30〜40代に広がっている。去年内閣府が行った調査によると
引きこもりは全国に70万人、その63%が30代だった。
引きこもりになったきっかけは、就労経験不足や「就職氷河期」と呼ばれる状況の中で、
望んでいた仕事に就けなかったというのが多い。こうしたひきこもりの人たちが社会復帰を
望んでも、履歴書の空白や社会経験の不足で就職は難しい。
そして、いよいよ深刻となっているのは、彼らを支える親の高齢化だ。年金暮らしの親は、
引きこもりの子供の面倒をもはや見られなくなってきている。
キャスターの国谷裕子は「親の年金を頼りに生活するヒッキーが増えているいま、親が
亡くなった後をどう生き残るのか。再び社会復帰ができる手立てはあるのか」と問いかける。
「クローズアップ現代」は30〜40代ヒッキーを持つ親たちの集まりである福岡県の
「くすの会」を紹介した。40歳の息子が引きこもりとなっている71歳の母親は、「何をしたら
いいのかわからない」と途方に暮れる。
引きこもり問題を長年取材してきた池上正樹(ジャーナリスト)はこう解説する。
「本人たちは社会に出て行きたいと思っているんです。でも、今の社会や経済情勢を見れば、
出て行くのは難しいとあきらめてしまっています」
「同居している家族の問題もあります。自分の家族に引きこもりがいるということを知られたくないと
隠すことが多々あるんですね」と池上は話した。
番組ではこうしたヒッキーを積極的に採用している企業を紹介した。一緒に弁当を食べながら
話しかけていく先輩社員や1日2時間の仕事からはじめて、8時間できるようになったら正式採用する。
池上は「行き詰まったら声を上げて欲しい、SOSを出して欲しい」と言うが、それができれば
引きこもりにならないんじゃないか。国谷も「引きこもりの予備軍は150万人以上いると
言われています。そんな社会が正常な社会というのでしょうか」と疑問を投げかけた。
年金暮らしの親と中年引きこもりの共倒れという事態が、目の前に迫っている。(抜粋)
http://www.j-cast.com/tv/2011/02/07087415.html?p=all ※前:
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1297154610/