九州新幹線西九州(長崎)ルートへの導入を目指す
フリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)の在来線走行試験について
国土交通省は、2011年度の在来線走行実験を四国の予讃線で行うことを
決めた。これまで日豊線で走行実験してきたが、より急カーブの多い
予讃線で走行性と耐久性を繰り返し試す必要があると判断した。
FGTは開発が難航。現在試験中の新台車は室内実験でカーブでの
目標速度に到達できず、レール改良など軌道強化と併用することに
方針を転換。昨秋の開始予定だった在来線での走行実験は、半年遅れで
実施できるとしていた。
しかし、軌道強化の具体策はなお「検討中」(同省鉄道局技術開発室)。
11年度は、継ぎ目を溶接するなどした特殊なレールや、レールと
枕木の留め金を強化するなどして実験する。
同省は3月末までに新台車を装着した車両3両を完成させ、
遅くとも6月初めには実験を始める考え。走行性能は年内に確認できるが、
耐久性の見極めには1年半から2年かかるという。早く実用化に
めどを付けなければ18年3月の開業に間に合わないが、
潮崎俊也室長は「どういう結果が出るかはまだなんとも言えない」
とだけ話した。
*+*+ 西日本新聞 2011/02/05[00:34:17] +*+*
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/224998