【社会】同居していた男性をナイフで刺して殺害した女性、無罪 - 静岡

おととし、浜松市で、同居していた男性をナイフで刺して殺害したとして
殺人の罪に問われた女性に、裁判所は「男性からナイフを
取りあげようともみ合った末に刺してしまったもので、正当防衛が
認められる」として、無罪を言い渡しました。

無罪判決を受けたのは、浜松市東区の会社員、金原智恵美さん（４３）です。
おととし１２月、自宅マンションの部屋で、同居していた当時６９歳の
男性の胸などをナイフで刺して殺害したとして、殺人の罪に
問われていました。裁判員裁判で、検察が懲役１３年を求刑したのに
対し、被告側は「正当防衛に当たる」と無罪を主張していました。
２日の判決で、静岡地方裁判所浜松支部の北村和裁判長は、
「男性は妄想や幻覚をうかがわせる異常な言動が見られるようになり、
寝ていた被告にナイフを持って馬乗りになってきた。暗い部屋の中で、
男性からナイフを取り上げようともみ合った末に刺してしまったもので、
被告自身が刺されていた可能性も高く、正当防衛が認められる」として、
無罪を言い渡しました。無罪判決について、静岡地方検察庁浜松支部の
大西平泰支部長は「判決内容を精査のうえ、対応を検討したい」
とコメントしています。

*+*+ NHKニュース 2011/02/02[22:00:03] +*+*
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110202/k10013817441000.html