【政治】国の歳出220兆円に拡大 2011年度、一般+特別会計

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1酔っても送ってもらえないφ ★
2011年2月1日22時17分

財務省が発表した、2011年度予算案の一般会計と特別会計をあわせた総予算の歳出は、前年度比2.4%増の
220兆2754億円となった。一般会計は前年度並みに抑えたものの、高齢化が進んで年金給付など社会保障関連の
特別会計が膨らんだ。

国の総予算は、一般会計と特別会計の重複部分などを除いた純計にあたり、毎年、財務省が公表している。

11年度の総予算の内訳は、年金給付や生活保護などの社会保障費が約75兆円で全体の約34%。年金や医療費の
給付が増え、前年度より約1兆円増えた。国の借金にあたる国債の利払いなどの国債費は、全体の約37%にあたる
約82兆円に達し、この二つの経費だけで、歳出全体の70%以上を占める。

民主党は野党時代から、総予算を大胆に組み替えることや無駄の削減で、4年間で16.8兆円の財源を捻出すると主張
してきた。だが、子ども手当などのマニフェスト(政権公約)施策を導入したり、高齢化により社会保障費が自然に増えたり
したことで、09年秋の政権交代後、国の総予算は逆に14兆円近く膨らんだ。

今後も高齢化は続き、借金残高も膨らむため、社会保障費、国債費ともに拡大は続く見通し。総予算の組み替えが難しく
なっていることが浮かび上がる。

一方、近年削減の対象となってきた公共事業費は、前年度から約13%減り約5兆9千億円。歳出全体の3%程度に
とどまった。「コンクリートから人へ」を掲げた民主党政権の発足前と比べると、約3割(約2兆5千億円)減った。

ただ、12年度以降の予算編成で引き続き公共事業を削って、拡大が続く社会保障費をまかなうのは限界だという指摘も
強い。野党からは「日本は今のままでは社会保障しかできなくなる」(たちあがれ日本の園田博之幹事長)との声も出ている。
(高田寛)

ソース: 朝日新聞
http://www.asahi.com/politics/update/0201/TKY201102010516.html

※依頼があり立てました。