★図書館トイレの落書きで“悲痛ないじめ”発覚
・滋賀県彦根市の大型量販店などで、女子トイレの個室の壁に特定の市立中学校で
いじめがあることや教師の対応に不満を訴える落書きが相次いで見つかっていたことが
27日、分かった。彦根署などから連絡を受けたこの中学校は、全校生徒約860人に
対して記名式のアンケート調査を実施。学校側がすでにいじめを把握していた生徒以外でも、
数人が「叩かれた」などの被害を報告し、目撃情報も寄せられた。
市教育委員会によると昨年12月10日、市立図書館の女子トイレ個室の壁に
「○中(中学校名)の校長は最低 タバコをすっているせいと(生徒)を注意できない」と
書かれているのを職員が発見。同28日には量販店で「○中の先生たちはイジメを
みてみぬふりをして助けてくれん」「イジメをなかったことにする」の落書きが見つかった。
1月に入ってからも「先生がサイアク」などの落書きが続き、これまでに計5カ所で8件発覚。
清掃ですでに消されたものもあったが、確認できた落書きはすべて細めの黒サインペンの
ようなもので書かれ、筆跡は同じように見えるという。
落書きした生徒は特定できておらず、アンケート実施後の22日に、再び図書館で
「イジメひどくなった」との内容が見つかった。担任教諭らは引き続き教育相談を
実施し、28日にはいじめについての授業を行う。
市教委は「市内の小中学校からは毎月、いじめなどの認知や対応の報告を受けており、
教師が見て見ぬふりをすることはない」と強調。落書きについては「誰にも相談できず、
最終手段として書き込んだのだろう。解決に全力で取り組むので、どうか声に出して
ほしい」と呼び掛けている。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/01/28/kiji/K20110128000134640.html