【経済】トレハロースで有名なバイオ企業「林原」が私的整理申請 抗がん剤など、負債1千億円

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845岡山人が見た夢
林原と中国銀行は岡山では特別な存在だ。
林原の男性社員はほとんどが岡山大学卒者、それ以外は岡山県出身の東京大学卒者・京都大学卒者
で構成されている。
中国銀行も林原ほどではないが、林原とよく似た構成となっている。
岡山では屈指のエリート集団を形成し、岡山経済界の頂点に立つ存在であった。
要するに林原と中国銀行は似た者同士であり、お互いコンビを組むのは必然的であった。

そして両社とも方向性が一致していた。
それは自社と岡山発展の共生である。
世界でも例を見ない研究開発事業やハヤシバラシティー構想(岡山都市開発構想)
もその一環であった。

林原には夢があった。
それは世界でも未発見・未開発の科学分野において新発見・新開発を行い、
世界的知名度を確立し、世界を圧巻させながら事業展開を行うことであった。
ある意味、岡山発世界制覇だ。
幸い林原には岡山一の財閥としての歴史・伝統・信用と土地や有価証券
などの莫大な資産があった。
この信用と資産を利用して資金を集め、研究開発に莫大な資金を注ぎ込んだ。
おそらくここ30年間で社員1人当たりの研究開発投資額としては日本一であろう。
これに乗ったのが、林原が筆頭株主でもある中国銀行だった。
中国銀行も林原の夢にかけ、資金の大半を林原へ注ぎ込んだ。
岡山発世界制覇のためだ。

林原と中国銀行が岡山人として夢見た壮大な構想は一旦頓挫してしまった。
負の遺産とともに、岡山そして世界へ残した功績も大きいのも事実だ。