乗客106人が死亡した福知山線脱線事故で業務上過失致死傷罪に
問われたJR西日本前社長山崎正夫被告(67)の第5回公判が25日、
神戸地裁(岡田信裁判長)であった。元社員の男性(67)が証人として出廷し、
山崎被告が会議で自動列車停止装置(ATS)の設置に反対する趣旨の発言をしたとする
検察側の主張について、「前社長は反対しなかった」と否定した。
元社員は捜査段階の調書で、1997年8月にJR沼津駅で発生した列車衝突事故後、
社内の会議で山崎被告がATS設置に関し「ダイヤが乱れて運転が阻害され、
コストもかかると言った」と供述したとされていた。
この日の公判で、元社員は調書の内容を否定し、「検事に違うと言っても聞く耳を
持ってもらえなかった。あくまで参考だと言われ署名した」と証言。「(被告は
設置に)前向きだったと思う」と述べた。
*+*+ jiji.com 2011/01/26[00:12:03] +*+*
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011012501071