【調査】化学物質:子供への影響 13歳まで追跡 環境省

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1上品な記者φ ★
  化学物質が子どもの健康に与える影響を長期間にわたって探る環境省の大規模調査(エコチル調査)が24日スタートする。
親子の血液や尿、出産時にへその緒から採れる新生児のさい帯血や毛髪などを分析。
子どもの中で近年急増しているアレルギーやぜんそく、自閉症などの疾患と水銀などの化学物質や生活習慣との関連を調べる。

 調査は全国を15地域に分け、13年までの3年間で親子10万組の参加者を募り、妊娠初期から13歳まで追跡して実施。
全国約320カ所の医療施設が協力し、準備の整った地域から募集を始める。

 一方、さい帯血は白血病患者などへの移植に使われている。
昨年11月、さい帯血バンクと提携し移植用にさい帯血を採取する108医療施設のうち31施設が調査の協力施設と
重なっていることが判明。
さい帯血が調査に使われると移植用が不足するとして、各地のバンクを統括する日本さい帯血バンクネットワークが
同省に見直しを求めていた。

 両者で協議を重ねた結果、バンク提携施設で親が調査への協力を申し出た場合、親の了承を取った上で、
さい帯血は移植用に回すことで今月22日に合意。調査は予定通り開始される。【藤野基文】

http://mainichi.jp/select/science/news/20110123k0000m040098000c.html