【話題】 おなかの中の子がキモい、怖い…夫にも打ち明けられない妊婦の"ホンネ"
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影の軍団ρ ★:
「旦那はもちろん、周りの人も『おなかに赤ちゃんがいると幸せそうでいいなあ』とか、
『お母さんらしい顔になったなあ』って言うから、口が裂けても『キモい』なんて言えへん。
そうやって我慢してたら、変な夢を見るようになった。赤ちゃんがエイリアンみたいに
おなかを食い破って出てくるような怖い夢ばっかり。毎日、自分の叫び声で起きてしまうねん」
A子の苦しみを少しだけ軽くしたのは、“同志”の存在だった。
フリーターのB美(24)は、突然の妊娠にとまどった。彼氏(26)と自分の収入に不安を抱いていたからだ。
それでも、民主党政権の「子ども手当」をアテにすれば、「なんとか子育てができるだろうと踏み、出産、結婚を決意した」という。
だが妊娠3カ月を過ぎたあたりから、悪夢に悩まされるようになった。
「たいてい大出血して私が死んでしまったり、陣痛が1週間続いても生まれないという恐ろしい内容ばかり。
しかも、夢でも強烈な痛みを感じるんです」
そのうち、おなかの中で子どもが動くたびに恐怖を感じるようになる。
「そんなこと考えたらダメと思えば思うほど、赤ちゃんに対して『怖い』『気持ち悪い』という嫌悪感が湧いてきた」
ある日、耐え切れなくなったB美は、ついにその嫌悪感を夫に告白した。すると、夫は涙を流し、怒鳴り声を上げたという。
「母親のくせに信じられない! 頼むから俺の子どもをそんなふうに言わんといてくれ!!」
夫に罵られ、彼女は“不安の吐き出し口”をなくしてしまった。次第に、「私がおかしいんだ。私が悪いんだ」
と自分を責め、ふさぎこむようになった。「夢を見るのが怖い」と、眠ろうとしない妻に夫は、「いい母親になるために」
と、妊婦の体操教室に通うことを勧めた。
その体操教室で、B美とA子は出会う。2人は年が近いこともあり、夫の収入への不安や「子ども手当」への期待で話が盛り上がった。
そんな折、どちらともなく、ふと毎晩見る「悪夢」の話を打ち明けあった。
同じ悩みを抱える妊婦がいたことに驚き、2人は意気投合。今では「わが子の悪口」を言い合える仲になったという。
一人で秘密を抱えていたときとは違い、自分を責めるようなことはなくなったというが、2人は取材中に何度も、
「私は母親失格です」と繰り返した。