インターネットの多用は、暗い部屋に引きこもって黙々とブログを書く孤独な人を生み出す、
との認識は改める必要があるかもしれない。
インターネット、とりわけソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のユーザーは、
それらを全く利用しない人に比べボランティア活動に積極的に取り組む傾向が強いことが米調査機関
ピュー・リサーチ・センターの調査で明らかになった。
それによると、調査対象のウェブ利用者のうち何らかのボランティア団体に参加している人の割合は
80%だったのに対し、ウェブを利用していない人の場合は56%だった。ウェブ利用者の中でも
SNSユーザーに限定するとその割合はやや高くなり、さらにミニブログ「ツイッター」のユーザーに
関しては、全体の85%が集団活動に参加していた。
また、団体が利用しているデジタルネットワークツールで最も人気が高かったのはフェイスブック
(ネット利用者全体の62%が利用)で、ツイッター(同12%が利用)を大きく引き離した。
また、グループで活動している回答者のうち48%がSNS上に自分のページを持ち、30%が自ら
ブログを運営し、さらに16%がツイッターでグループの他のメンバーと会話をしていた。
また、団体参加者の中でもネット利用者の方が利用していない人よりも活動に積極的で、活動に
対して誇りや達成感をより強く感じていることが分かった。
バージニア大学のマーレイ・ミルナー教授は、たしかにオンライン上でのグループへの参加の動きは
広がっているが、一方でインターネットは人々の友情や友人関係を弱めている、つまり「親友」
よりも「知り合い」をより多く生み出していると指摘する。
2011.01.19 Wed posted at: 09:50 JST
http://www.cnn.co.jp/fringe/30001544.html