【香川】中学生が独居老人に手作りこんにゃくゼリー配る

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1あらいぐま編集長 ★
独居老人にこんにゃくゼリー配る 香川

 香川県・市立亀丸中学校の3年生82人は26日、福祉活動の一環として市内で一人暮らしを
するお年寄り宅を訪問し、手作りのこんにゃくゼリーを配ってまわった。

 亀丸中学校では毎年この季節になると、生徒たちが自ら育てた国産小麦を使った手作りうどん
を振舞い、市内のお年寄りたちと交流を深めてきた。お年寄りの間からは「子どもたちと触れ
合っていると自分も若返った気になる」となかなかの好評ぶりだ。

 だが今年は夏の猛暑の関係で小麦が立ち枯れを起こしてしまい、うどんが作れなくなってし
まった。とは言え、一人暮らしのお年寄りの中には「このうどんを生きがいに1年を過ごしてい
る」という人もいることから、亀丸中では代案を検討。その結果、せめて一人暮らしのお年寄り
だけでも何とか交流の機会を作ろうと、県産のこんにゃくいもを使ったこんにゃくゼリーを作っ
て配ることにした。

 この日は朝早くから生徒たちが家庭科室に集合。地元の農家から譲ってもらったこんにゃくい
もを惜しみなくたっぷり使ったブドウ味のこんにゃくゼリーを2時間かけて作り上げた。完成し
たこんにゃくゼリーは市販されているものの3倍を超える大きさと、噛み切れないほどの弾力性
を持ち、しっかりとした食べごたえのある仕上がりになった。

 生徒たちはさっそく、市内の一人暮らしのお年寄り宅を訪問。特製のこんにゃくゼリーを手渡
してまわった。こんにゃくゼリー作りを発案した生徒会長の瀬戸幸雄君(14)は「テレビで自
分たちと同じ中学生が、お年寄りにつきたて餅を配っているのを見て『その手があったか』と感
心した。餅よりもこんにゃくゼリーのほうが効果的だと思い、計画を練った」と話す。

 なおこの件とは全く関係ないが、香川県は24日、10月に実施した国勢調査の結果、県人口
がついに100万人を下回ったと発表した。この先人口減と少子高齢化はさらに加速していくも
のとみられ、県担当者は「今後福祉関係予算は加速度的に膨らみ、若年層への経済負担が現在の
10倍程度に相当する、一人当たり年間250万円程度に増大する見込みだ」との見通しを明らかにした。
http://kyoko-np.net/2010122701.html