荒川区に2010年春、開校した小学校はマンションの間に建ち、エレベーターつきの8階建て。
地域で児童が増え、急きょ新設されました。
荒川区立汐入東小学校(南千住8丁目)の1年生(7)の通学は午前8時、20階建てマンションの
12階からエレベーターで降りるところから始まる。母親(35)が自宅ベランダから見守る中、
水色のランドセルを背負って歩く。2分で学校に着くと、3階の教室まで駆け上がる。
小学校は地上8階建て。子どもの転落防止のため、教室の窓は10センチしか開かない。
子どもが40人乗れる大型エレベーターがある。専用グラウンドはなく、体育の時間には近くの
都立公園グラウンドを使う。6、7階は吹き抜けの体育館。最上階の8階は開閉式屋根つきのプール。
水を抜いて底をせり上げ、人工芝を敷くと屋上広場になる。
荒川区では半世紀ぶりとなる小学校の新設が決まったのは07年。近くの汐入小の児童数が急増し、
千人を超える勢いとなったためだ。汐入東小はマンションの建設予定地だった場所に急造されたため
グラウンドが確保できず、校舎も8階建てになった。学区に戸建て住宅はなく、同校の児童全員が
マンションに住む。
地域で急増する人口に保育園や幼稚園の増設も追いつかず、荒川区外の幼稚園に通う子も多い。
住人の間では「南千住マジック」という言葉もささやかれる。子育てのしやすい南千住に住むと、
もう1人子どもが欲しくなる、という意味だそうだ。今春、汐入東小学校を卒業する6年生は50人。
4月には新入生が150人以上入学する予定だ。(真海喬生)
asahi.com:(4)8階建て小学校 人口急増で開校-マイタウン東京
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