秋葉・広島市長:4選不出馬へ 年頭あいさつで表明
広島市の秋葉忠利市長(68)=3期目=は4日、同市役所であった年頭のあいさつで、
「(任期満了である)4月7日でピリオドを打ち、3期で市民から託されたものを、
新たな思いと創造力の持ち主に引き継いでもらいたい」と述べ、
4月の統一地方選で行われる次期市長選に立候補しない意向を表明した。
この日、秋葉市長は
「4月からは、新市長とともに情熱を持って素晴らしい広島のため頑張ってほしい」と話した。
秋葉市長は2020年夏季五輪(ヒロシマ五輪)の招致に意欲を見せていたが、
市議会などの反対が根強く、昨年中としてきた招致決定時期が越年していた。
秋葉市長は1942年、東京生まれ。
米タフツ大准教授、広島修道大教授などを経て
90年の衆院選に旧社会党から立候補して初当選。
99年に広島市長に転じた。
世界約4500都市が加盟するNGO(非政府組織)「平和市長会議」の会長として、
核兵器廃絶運動を国内外で推進。
20年までに核兵器を廃絶するための道筋を示した「ヒロシマ・ナガサキ議定書」を提案し、
そのリーダーシップが評価され、昨年8月には「アジアのノーベル賞」と呼ばれるマグサイサイ賞を受賞した。
昨年8月6日の平和記念式典では、日本政府に対して非核三原則の法制化を求めた。【寺岡俊、矢追健介】
毎日新聞 2011年1月4日 11時19分
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110104k0000e010026000c.html