【国際】ウィキリークス、新年早々に米大手銀の機密暴露を準備 ウォール街も戦々恐々

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1月曜の朝φ ★
 【ロンドン=木村正人】民間告発サイト「ウィキリークス」創設者、ジュリアン・アサーンジ容疑者
(39)=性犯罪容疑で逮捕、保釈中=が新年に米大手銀行の機密文書を暴露する考えを表明し、
ウォール街を揺さぶっている。同容疑者は逃走防止用の電子タグを装着して英国の支持者宅に
身を寄せる。告発活動を継続する一方で、米当局による訴追や暗殺を警戒する日々を過ごして
いる。

 アサーンジ容疑者は逮捕前の2010年11月に米誌フォーブスのインタビューに応じ、「米国
防総省の機密文書や米外交公電の公表はほんの手始めに過ぎない。米大手銀行に関する
案件を準備中で、新年早々に公表する」と宣言。「銀行の1行や2行は潰れるかもしれない」
と予告した。

 銀行名こそ明かさなかったが、同容疑者は米銀最大手バンク・オブ・アメリカの機密文書を
持っていると語ったことがあり、09年の米証券メリルリンチ買収に関する情報との観測も流れる。

 しかし当時の主な経営陣は交代しているため、機密文書が暴露されても影響は限定的で、
銀行の倒産や新たな金融危機を誘発する恐れは少なく、バンク・オブ・アメリカの株価を押し
下げる程度との見方もある。

 アサーンジ容疑者はこのほか、ロシア政府・企業や、主要国政府によるハイテク産業スパイ
、英石油大手BPなどの機密文書を握っていると語っており、その一挙手一投足に注目が
集まっている。

 アサーンジ容疑者の訴追を検討中とされる米国のバイデン副大統領は同容疑者を
「ハイテク・テロリストのようだ」と非難。これに対し、ウィキリークスの米外交公電公開に
協力した新聞5紙の一つ、仏紙ルモンドが「今年の人」に選出するなど、同容疑者を
「情報公開の旗手」と持ち上げる論調も少なくない。

続く