『セカンドバージン』には早すぎる27歳の妻と、6歳年下の愛人の犯行。しかも惨劇の舞台は、
サスペンスドラマを彷彿させる播磨灘と瀬戸内・小豆島を望む絶景の展望台だった。
11月3日深夜のことだった。香川県さぬき市小田の大串自然公園展望台そばの市道脇で、
乗用車が火に包まれ、中から男性の焼死体が発見された。男性は同市志度に住む会社員・城寿人さん(39)と判明。
香川県警捜査1課とさぬき署は、遺体を司法解剖して死因を調べていた。
「当初は自殺と見られていましたが、12月6日になり状況は一転。県警は、焼身自殺を装い城さんを殺害したとして、
妻の可奈子(27)とその交際相手の専門学校生、高橋淳希(21)を殺人容疑で逮捕したのです」(地元紙記者)
6日朝、任意同行を求められ警察へ出頭した2人は、その日のうちに犯行を自供し、
「不倫がばれて城さんから責められ続けたので、自殺に見せかけて殺した」と供述したのだった。
「城さんの司法解剖の結果、体内から睡眠薬の成分が検出されていました。
その上、可奈子は城さんの遺体が発見されてから一貫して『夫は仕事上で悩みを抱えていた』と、
自殺をにおわせる供述を繰り返していたのですが、捜査員が城さんの勤務先等を当たっても仕事は極めて順調。
トラブルや自殺の動機になるようなことは何もなかったのです。加えて、可奈子に専門学校生の愛人がいることが分かり、
疑いが深まったというわけです」(捜査関係者)
2人の供述によれば、犯行当日の10月30日深夜、加奈子容疑者は城さんの帰宅を待って、
「静かなところで話し合いがしたい」と、乗用車に乗せたという。そして、かねてから高橋容疑者と
落ち合う約束をしていた大串自然公園へ向かう途中の車中で、睡眠薬入りのジュースを飲ませた上で、
展望台手前の車の休憩所へ到着した。
「そこには、すでに車で到着していた高橋が待っていました。高橋は朦朧として車外へよろけ出てきた
城さんを金属バットで十数回殴り、可奈子が乗ってきた乗用車の後部座席に押し込んだ。
その後、灯油をかけてライターで火をつけたのですが、火は上がったものの、
しっかり燃えたかどうか不安だったというのです」(前出・地元紙記者)
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