低水準が続く子供の体力の底上げを図ろうと、文部科学省は来年度、就学前の幼児の運動量
の目安を示す「幼児期運動指針」を専門家の協力を得て作ることを決めた。
小中学生の体力不足の背景に幼児期の運動不足があることが分かってきたためで、
「鬼ごっこ程度の運動を毎日」といった例示が盛り込まれそうだ。
文科省は、2007年度以降、体力向上策を継続的に行っている幼稚園や保育所と、一般の
幼稚園などのデータを収集、幼児に効果的な方法を分析している。指針ではこの結果を踏まえ、
運動の種類や、1日の運動時間の目標、1週間で運動する頻度などについて、3〜5歳を中心に
年齢別に示すことを想定している。
欧米では1990年代半ば以降、子供向けの運動指針が策定されている。例えば米保健社会福祉省は、
強い、中程度など運動の強さを数値で示し、6〜17歳は「1日60分以上、中程度の運動をほぼ毎日」
などと必要な運動量を示している。
(2010年12月20日03時06分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101219-OYT1T00773.htm