◇盗撮で懲戒免職の元教員退職金請求棄却 宮城県議会
宮城県議会11月定例会は13日、各常任委員会を開いた。公衆トイレで女性を盗撮したとして、
懲戒免職処分を受けた県立学校の元教諭男性(47)が退職金不支給を不服とし、県に審査請求したことに
伴う知事の諮問について、総務企画委員会は「請求棄却」と答申することを全会一致で議決した。
諮問の採決は1981年以来、29年ぶり。
県の説明によると、元教諭は「盗撮は強姦(ごうかん)や強制わいせつと異なり、被害女性に肉体的、
物理的な侵害はない」と主張し、退職金の全額不支給の処分は「重すぎる」と訴えた。
これに対し、処分した県教委は「電子媒体を使った盗撮。複製が容易でデータ流出の危険もあり、
被害者の精神的ダメージは大きい」と原則通り、不支給が妥当とした。
県教委の説明に元教諭は「盗撮は女子生徒が対象でなく悪質とは言い切れない。反省して
正直に余罪を自白したが『正直者がバカを見る』の典型だ」と不当を指摘したという。
村井嘉浩知事は「処分は適正かつ正当」として請求棄却の考えを県議会11月定例会に諮問した。
14日の本会議で採決される。元教諭は4月、仙台市太白区の公園のトイレで女性を盗撮したとして
書類送検された。県教委は5月、懲戒免職とした。
ソース:
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/12/20101214t13029.htm