★新バービー人形で児童ポルノ撮影の可能性、FBIが全米の捜査員に警告 議論が沸騰
・バービー人形といえば、女児の着せ替え人形の定番。世界最大規模の玩具メーカー、
マテル社を代表する人気商品だ。
ところが、今年7月に新たに売りに出された「バービー・ビデオ・ガール・ドール」が波紋を
呼んでいる。人形の内部にデジタルビデオカメラが内蔵されており、カメラのレンズは
目立たないように胸元のネックレスに隠されている。背中には液晶ディスプレーを備え、
動画と音声を30分、録画することができる。撮影した動画はミニUSB経由でパソコンに
取り込むことも可能だ。値段は49.99ドル(約4200円)とお手頃で、マテル社の
ホームページにも「家族で撮影を楽しんで」と撮影の仕方などを紹介。今年のクリスマス商戦の
目玉のひとつとされていた。
ところが、米連邦捜査局(FBI)のサクラメント支部が11月30日に「幼児ポルノの
倒錯者などが、この人形を使って子供を誘いだし、ポルノを撮影する危険性がある」と
全米の捜査官に警告を発していたことが判明した。もともとは、内部向けの警告だったが、
米国のテレビ局がコピーを入手。あっという間に世界に広まった。
一部では、この「バービー・ビデオ・ガール・ドール」の不買を呼びかける動きもあり、
全米でも議論が沸き起こった。これを受けてFBIは7日、「先月の警告は捜査関係者に
向けたもので、その意図は、ビデオ撮影が可能なそのほかの機器と同じく、この人形にも
証拠が含まれる可能性があるということを周知させ、捜索の際に見落とすことがないよう
注意を促すことだった」と釈明。また、「今のところ、この人形が犯罪に使われたという
報告はない」としている。
マテル社も「わが社の従業員の多くが子供たちの親であり、子供の安全はわが社の
最優先課題だ」との声明を出したが、今のところ販売中止の予定はないという。
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101208/amr1012081338009-n1.htm