・国際学習到達度調査(PISA)では、読解力も数学・科学の応用力も世界トップクラスには
達していない日本の教育の実情が浮き彫りになった。調査対象になった15歳は小学3年から
「ゆとり教育」を受け、授業時間が減らされてきた世代。脱ゆとり教育路線が始まっているが、
道はまだ半ばだ。専門家からは「もっと授業時間の確保を」「より難しい本を読むべきだ」との
声が上がった。
「日本の順位が『上の中』で停滞している。勉強の習慣がない、努力を好まない、という子供たちの
生活環境の問題だ」
数学の専門家で東海大教育開発研究所の秋山仁所長は、今回の結果をこう分析する。
ゆとり教育では、授業時間を減らして「総合学習」の時間が導入された。秋山所長は
「総合学習の時間を有効に活用できなかった」と話す。
「もっと数学や理科が活用されることから興味を抱かせていくことが大切。『最近の円高で、
企業は大変』とか『スーパーの円高還元セール』というニュースを耳にして、どういうことなのか
興味を持たせ、自分の頭で考えていけば思考能力も高まったはずだ」
「マンガ数学入門」の著書がある埼玉大経済学部の岡部恒治教授は「子供たちが自分で考える
機会をつくるためにも、授業時間の確保は欠かせない」と話し、ゆとり教育での授業時間“削減”が
原因と分析する。
ゆとり教育は数年前から実質的に路線転換が図られ、教育現場では授業時間は増やされ始めた。
小学校では平成23年度から正式に脱ゆとり教育の新学習指導要領が施行される。
しかし、単純に授業時間を増やすだけでは、学力は向上しないという意見もある。理科教育に
詳しい東大名誉教授で高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)の兵頭俊夫特別教授は
「学校で基礎問題をしっかりと解ける力を身につけていけば、応用問題にも対応できる。基礎の
大切さが見直されるべきだ」と話す。(抜粋)
http://sankei.jp.msn.com/life/education/101207/edc1012072110006-n1.htm ※元ニューススレ
・【調査】 "日本の教育水準" 00年水準まで読解力回復するも、中国などにボロ負け。日本は低得点層多く…OECD
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1291724075/